海日記

ふわふわと思ったこと

KPOP食わず嫌いの音楽野郎がKPOPにハマってしまったかもしれない

もう本当に、タイトルのまんまである。

今年は自粛による出不精の加速と、個人的に控えている国家試験の為、二月からロクに遊んだ記憶がない年だった。去年は学生の本分を思い出したかのように実習と授業の間を縫うように旅行とオタ活をしていたのに、今年は旅行もできないし、活発に動いている自ジャンルもないし…と、あまりにも虚無の時間が多かった。

そのおかげ(所為??)もあるのだろうか、今まで、食わず嫌いのようにとにかく避けてきたKPOPアイドルに触れてしまった。まだハマっていると認めたくない面倒なオタク心があるけど、この記事書こうと思った時点でアウトだから来年は受け入れたい。

 

 

まず、そもそも、私は普段は全力のオタク(しかも「付き合ってない自カプ最高なんだが!?!?!?!」的なめんどい腐女子の自覚)、もしくは全力のバンドサウンド好き女だ。オタクに関しては、狂って年に9回くらい聖地に旅行に行く作品オタク、且つ、明らかに腐女子であることくらいで割愛する。音楽に関しては、まさにNO MUSIC NO LIFEのタイプ。朝起きてから寝付くときまで、人といなければほとんど音楽を聴いているし、それが高じてちょぴっと楽器に触れたりとかそんな感じ。

自分でやっているのはロックだけど、ジャンル的にはEDMとかエレクトロっぽいのも好き。ジャンルはよくわからないけど、好きな音楽はなんとなく理解している。

 

なので、KPOPアイドルの音楽(特に男子アイドルのビート強そうなやつね)がめっちゃ好きであることはなんとなく理解してた。あと、身の回りのメンクイ兼ねた腐女子オタクがマジで、全員、KPOPハマってたので、あ!やばいジャンルなんですな!ってい理解した。理解してたので、絶対触れないようにしていた。

わかる人が殆どだと思うんだけど、堕ちたら「終わり」なので、オタクはとにかくジャンルを踏むことに慎重なのだ。昨今の鬼○ブームで死ぬほど非オタゴリパンピに勧められているけど「お前は私がハマった時の(金についてはともかく)時間に関しての責任が取れるのか!?!?!?!」って言ってる。オタクは、明らかに自分がハマりそうなジャンルを見るときの覚悟が違う。と勝手に思っている。

なので、Kポについて、絶対に曲好きだし、顔のいい男子同士のそんなわかりやすいほどに好きそうすぎるジャンルには足を突っ込まないぞ。と決心していた。

あとは、私自身が全力の「絶対に認知されたくない接触大拒絶オタク」であることと、「公式とオタクは絶対に共存しないでほしい面倒くさいオタク」であることも、一つの理由だとは思う。韓国のオタクの準公式感????というかなんというか、絶対に合わないやん、オタクスタイルに。

 

 

まぁそんな感じで、とにか~~くKPOP食わず嫌いだったのである。

 

そんな私が出会ってしまったのが、MAMAMOOである。

MAMAMOOの説明を限界まで端折ると、一応アイドル枠なのか?4人組女性グループで、とにかく、歌が、あまりに上手なグループである。あまりにお顔が美人だけど(美しい顔ベスト100にも選ばれている)芸人気質で筋肉すごくて歌がうますぎるリーダーソラさん、圧倒的イケメン中性的過ぎて推し過ぎるムンビョル氏、圧倒的芸術肌歌唱力お化けフィインちゃん、GO MY WAY最強最優の私の目標、ファサ様だ。(いつかちゃんと説明できたらいいけど出来なさそうなので他にヒトの記事を読んでくれ)

本当に、一言で言い表すのであれば「出会ってしまった」以外の何物でもない。最初に出会ったのは、やはりHIPだった。何のタイミングで聞いたのかあまり覚えていないのだが、とにかく聞いた瞬間に「は!?!?!!」と声を上げて、曲名を調べて、こうしきMVにたどり着いたのを覚えている。

それだけ、最高の、目指すべき人間の歌だった気がする。

韓国語、ほんの少しだけ単語が聞き取れるレベルなので、物は試しだと調べてみたら、歌詞も思った通り最高の曲だった。恐らくだが、男とか女とか関係なく「私はこうあってかっこいい。」みたいな曲だ。大好きだった。あんな元気なかっこいい曲で、何故か泣いた。

私のジェンダーとか云々に関する話はいつか日記にできたらいいと思うが、とにかく私は、男とか女とか、そういうのに関係なく、強く、優しく、強かな考えがとても好きだった。MAMAMOOは、そこにドンピシャだった。

 

KPOPを食わず嫌いしていたと冒頭で書いたが、男は男らしく、女は女らしく、のような感覚が残っている(勝手に外部から見た感覚ではあるので怒らないでほしいが)のも、苦手としている一部だと思う。特に女の子、パンツが見えそうなスカートとか、身体のラインが出過ぎな衣装、どうにかならんのかい!みたいな気持ちがずっと女の子KPOPアイドルに対してついて回っていたのだ。(ちょうど10年前くらいに少女時代とか好きだったけど、とにかくずっとそこが気になっていた)

 

そんな心が、MAMAMOOを見て、一気に最高になった。

勿論、彼女らも女性的な美しさを歌っている曲もあるのだ。でも、その中から感じられるのは、「男性にかわいいと言ってもらえるような女性性」ではなく、「この美しさを誇りに思っている」という女性的な美しさな、気がする。この二つは、同じようであって、対極にあるものだと私は思っている。

確かに、彼女らの衣装は体のラインが出て、いわゆる「セクシー」な衣装も少なくはない(特にデビュー初期とか)。しかし、それこそ最近の衣装などは、「セクシー」な物もあるのだが、本人たちの「自分に対する愛」のようなもののお蔭なのか?ただの「セクシー」ではなく、「かっこいい」に進化しているように感じられる。

 

私が思い、考える「セクシー」と、世間の言う「セクシー」には、どうやら少々解離があるようだと感じたのはここ数年のことだ。私の感じる女性に対する「セクシー」には、勿論「女性的な美しさ」を含んでいる。しかし、それはイコール、「異性にアピールするような美しさ」ではないのだ。自分自身の美しさに自信を持ち、自分に対する愛が、私の考える「セクシー」を作り出すと考えているし、きっと彼女らは、それを体現して見せてくれている、と私は勝手に思っている。

 

激新参の癖に、彼女らは「女性が自分に自信を持つために先導に立ってくれている人たち」だと勝手に思っているし、それが本当に正しいのかはわからないが、私はそんな人たちに感謝している。性別とか、全く関係なく、ただ自分のことを信じて、強くあることを肯定してくれてありがとうと思う。

あとなにより、そんな曲を、有り余るほどの歌唱力で歌ってくれて本当にありがとう。彼女らの歌唱力がなかったら、NO MUSIC NO LIFE の私はその訴えを聞き入れていなかっただろうし、こんなに感動することもなかったろうと思う。

もっと聞かず嫌いを克服していろいろな曲を聴くべきだと確信した出来事だったと思う。

 

 

 

そんな風に改心した私がうっかり次のKPOP沼に堕ちた話は次の記事に書きます。

しかしやっぱりオタクは沼踏まないほうが身のため。(戒め)